ACCRINT関数 定期的に利息が支払われる証券の未収利息額を返す
関数名 | ACCRINT |
分類 | 財務 |
説明 | 定期的に利息が支払われる証券の未収利息額を返す |
バージョン | - |
カテゴリ | Excel関数一覧 |
ここでの解説は、特に説明がない限り、Excelをインストールし、初期設定のまま使用した場合の動作を基に解説しています。
書式
ACCRINT(発行日1, 初回利払日2, 受渡日3, 利率4, 額面5, 頻度6, [基準]7, [計算方式]8)
1 - 発行日 ----- 証券の発行日を指定します。
2 - 初回利払日 ----- 証券の利息が最初に支払われる日付を指定します。
3 - 受渡日 ----- 証券の受渡日を指定します。受渡日とは、発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。
4 - 利率 ----- 証券の年利を指定します。
5 - 額面 ----- 証券の額面価格を指定します。
6 - 頻度 ----- 年間の利息支払回数を指定します。
7 - [基準] ----- (省略可) 計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。
指定できる値は次の通りです。
- 基準基準日数(月/年)
- 0 または 省略30日/360日(NASD方式)
- 1実際の日数/実際の日数
- 2実際の日数/360日
- 3実際の日数/365日
- 430日/360日(ヨーロッパ方式)
8 - [計算方式] ----- (省略可) 受渡日が初回利払日より後になる場合の未収利息の合計の計算に使用する方法を指定します。
指定できる値は次の通りです。
- 計算方式値
- TRUE または 1 または 省略発行日から受渡日までの未収利息の合計が返されます。
- FALSE または 0初回利払日から受渡日までの未収利息が返されます。
解説
例えば、各セルに図の様な値が入力されているとします。
セルに「=ACCRINT(A2,B2,C2,D2,E2,F2,G2)」を入力します。
米長期国債の未収利息額が求められます。
Excelでは、日付や時刻を「1900/1/1 0:00:00」から始まる「シリアル値」で表現しています。(「1900/1/1 0:00:00」が「1.0」)
例えば、日付の「2015/1/1」は、シリアル値で「42005」と表されます。
時刻はシリアル値の小数部で表し、例えば、時刻の「6:00」は、シリアル値で「0.25」と表されます。(1秒は「86400分の1」)
日付や時刻をシリアル値で表現することによって、Excelでは、日付の演算を簡単にしています。
上記の例の場合、発行日や初回利払日、受渡日に指定する値も、シリアル値として処理されます。このため、日付の指定を文字列として入力した場合には、エラーが発生することがありますので、注意しましょう。
注意事項
・日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。
・発行日、初回利払日、受渡日、頻度、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
・無効な日付を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
・利率が0以下、または基準が0以下である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
・頻度に1、2、4以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
・基準が0より小さい、または基準が4より大きい場合、エラー値 #NUM! が返されます。
・発行日が受渡日以降である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
メモ
ACCRINT は ACCRued INTerest。