CELL関数 セルの書式、位置、内容についての情報を返す
関数名 | CELL |
分類 | 情報 |
説明 | セルの書式、位置、内容についての情報を返す |
バージョン | - |
カテゴリ | Excel関数一覧 |
ここでの解説は、特に説明がない限り、Excelをインストールし、初期設定のまま使用した場合の動作を基に解説しています。
書式
CELL(検査の種類1,対象範囲2)
1 - 検査の種類 ----- 返されるセル情報の種類を指定する文字列値を指定します。
指定できる値は次の通りです。
- 検査の種類戻り値
- address対象範囲の左上隅にあるセルの参照を表す文字列。
- col対象範囲の左上隅にあるセルの列番号。
- color負の数を色で表す書式がセルに設定されている場合は1。それ以外の場合は0。
- contents対象範囲の左上隅にあるセルの値。
- filename対象範囲を含むファイルのフルパス名。対象範囲を含むワークシートが保存されていなかった場合は、空白文字列("")。
- formatセルの表示形式に対応する文字列定数。セルが負数に対応する色で書式設定されている場合、文字列定数の末尾に"-"が付きます。正数またはすべての値をかっこで囲む書式がセルに設定されている場合、結果の文字列定数の末尾に"()"が付きます。
- parentheses正の値またはすべての値をかっこで囲む書式がセルに設定されている場合は1。それ以外の場合は0。
- prefixセルの文字位置に対応する文字列定数。セルが左詰めの文字列を含むときは単一引用符(')、右詰めの文字列を含むときは二重引用符(")、中央揃えの文字列を含むときはキャレット(^)、両揃えの文字列を含むときは円記号(¥)、また、セルにそれ以外のデータが入力されているときは空白文字列("")になります。
- protectセルがロックされていない場合は0、ロックされている場合は1。
- row対象範囲の左上隅にあるセルの行番号。
- typeセルに含まれるデータのタイプに対応する文字列定数。セルが空白の場合は"b"、セルに文字列定数が入力されている場合は"l"、その他の値が入力されている場合は"v"になります。
- width小数点以下を切り捨てた整数のセル幅。
2 - [対象範囲] ----- (省略可) 情報が必要なセルを指定します。 省略した場合、最後に変更されたセルについて、「検査の種類」引数に指定した情報が返されます。対象範囲がセル範囲の場合、その範囲の左上隅のセルに関する情報だけが返されます。
解説
例えば、セルに図の様な値が入力されているとします。
「=CELL("type", A1)」を入力します。
セルA1に入力されているデータ種類が返されます。
「v」は値(value)を意味しています。
「=CELL("contents", A2)」を入力します。
セルA2に入力されている値を返します。
注意事項
・引数「検査の種類」に「format」を指定したときに返される文字列値は、以下の通りです。
- 表示形式戻り値
- 標準G
- 0F0
- #,##0,0
- 0.00F2
- #,##0.00,2
- $#,##0_);($#,##0)C0
- $#,##0_);[赤]($#,##0)C0-
- $#,##0.00_);($#,##0.00)C2
- $#,##0.00_);[赤]($#,##0.00)C2-
- 0%P0
- 0.00%P2
- 0.00E+00S2
- # ?/? または # ??/??G
- m/d/yy または m/d/yy h:mm または mm/dd/yyD4
- d-mmm-yy または dd-mmm-yyD1
- d-mmm または dd-mmmD2
- mmm-yyD3
- mm/ddD5
- h:mm AM/PMD7
- h:mm:ss AM/PMD6
- h:mmD9
- h:mm:ssD8