CEILING.MATH関数 指定された基準値の倍数のうち、最も近い値に数値を切り上げる
関数名 | CEILING.MATH |
分類 | 数学/三角 |
説明 | 指定された基準値の倍数のうち、最も近い値に数値を切り上げる |
バージョン | 2013 (関数が導入されたExcelのバージョンです。これより前バージョンのExcelでは利用できません。) |
カテゴリ | Excel関数一覧 |
ここでの解説は、特に説明がない限り、Excelをインストールし、初期設定のまま使用した場合の動作を基に解説しています。
書式
CEILING.MATH(数値1,[基準値]2,[モード]3)
1 - 数値 ----- 丸めの対象となる数値を指定します。
2 - [基準値] ----- (省略可) 倍数の基準となる数値を指定します。
3 - [モード] ----- (省略可) 負の数値の場合は、0に近い値または0から離れた値のどちらに値を丸めるかを制御します。
解説
セルA1に「=CEILING.MATH(382,5)」を入力します。
「382」を基準値である「5」の最も近い倍数に切り上げます。
これは、382円の製品に価格を設定するとき、「1」円単位の端数を出さないよう、5円単位の最も近い価格に切り上げる、という場合と同じです。
セルA2に「=CEILING.MATH(-2.5,-2)」を入力します。
「-2.5」を基準値である「-2」の最も近い倍数に丸めます。
この例の場合、「-2.5」を「-2」の倍数「-2」「-4」「-8」「-16」...の最も近い倍数に丸めます。
0に近い方である「-2」に丸められます。
セルA3に「=CEILING.MATH(-2.5,-2,-1)」を入力します。
「-2.5」を基準値である「-2」の最も近い倍数に丸めます。
この例の場合、「-2.5」を「-2」の倍数「-2」「-4」「-8」「-16」...の最も近い倍数に丸めます。
引数の「モード」に「-1」を指定すると、0から離れた方である「-4」に丸められます。
注意事項
・小数点以下のある負の数値は最も近い整数(0に近い値)に切り上げられます。
・「基準値」および「モード」の引数を指定することで、負の数値の場合の丸める方向を変更することができます。
・「モード」の引数は正の数値には影響しません。
・「基準値」の引数により、指定された基準値の倍数で最も近い整数に切り上げられます。丸める数値が整数の場合は例外です。