AVERAGEIF関数 条件に一致する数値の平均値を返す

関数名 AVERAGEIF
分類 統計
説明 条件に一致する数値の平均値を返す
バージョン -
カテゴリ Excel関数一覧

ここでの解説は、特に説明がない限り、Excelをインストールし、初期設定のまま使用した場合の動作を基に解説しています。

書式

AVERAGEIF(範囲1, 検索条件2, [平均範囲]3)

1 - 範囲 ----- 検索の対象となるセル範囲を指定します。
2 - 検索条件 ----- 検索するための条件を数値、式、セル参照、または文字列で指定します。
3 - [平均範囲] ----- (省略可) 平均を求める実際のセルを指定します。省略すると、「範囲」が使用されます。


解説

例えば、セルに図の様な値が入力されているとします。
Excel関数
「=AVERAGEIF(A2:E2,">0")」を入力します。
Excel関数
セル範囲A2:E2の値が0より大きいセルの平均値が求められます。
Excel関数
「=AVERAGEIF(A1:E1,"=*(新設)",A2:E2)」を入力します。
Excel関数
セル範囲A1:E1の値が"(新設)"で終わるセルに対するセル範囲A2:E2の平均値が求められます。
Excel関数
この例の場合は、セルC1とセルD1が条件に一致し、セルC2とセルD2の平均値が求められます。

2つめの引数に指定した「"=*(新設)"」にある「*」は1文字以上の任意の文字列を表しています。
これを「ワイルドカード」といいます。
ワイルドカードには、「?」と「*」が使用でき、「?」は任意の1文字を表します。
つまり、「"=*(新設)"」は、1文字以上の文字列の後に「(新設)」という文字列が入力されたセルと等しい、という条件になります。
これを、「"=?(新設)"」とした場合は、任意の1文字の後に「(新設)」という文字列が入力されたセルと等しい、という条件になります。
「"=(新設)"」とした場合は、「(新設)」という文字列が入力されたセルと等しい、という条件になります。
「?」や「*」を文字として検索条件に指定したい場合には、「~?」や「~*」と「~」半角のチルダを付けます。

「=AVERAGEIF(A1:E1,"<>*(新設)",A2:E2)」を入力します
Excel関数
セル範囲A1:E1の値が"(新設)"で終わらないセルに対するセル範囲A2:E2の平均値が求められます。
Excel関数
この例の場合は、セルA1、B1、D1が条件に一致し、セルA2、B2、D2の平均値が求められます。

「=AVERAGEIF(A3:E3,"<=210000",A2:E2)」を入力します。
Excel関数
セル範囲A3:E3の値が210000以下のセルに対するセル範囲A2:E2の平均値が求められます。
Excel関数
この例の場合は、セルA1、B1、C1が条件に一致し、セルA1、B1、C1の平均値が求められます。


注意事項

・範囲が空またはテキスト値の場合、エラー値 #DIV0! が返されます。
・範囲内に条件に一致するセルがない場合、エラー値 #DIV/0! が返されます。


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